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最近思うつらつらの事

私は、司馬遼太郎の昔からの大ファンで、彼の小説、対話集、その他色々な著書を読ませてもらった。それは彼の文章力のうまさ、卓越した洞察観、あるいは一つの小説を書くにあたって、膨大な資料を駆使し、又小説の現場に何度も足をのばし、探索と探求を行っている事である。誰か著名な作家が、彼の事を「国民的作家」と呼んだが、正にその通りと思う。そして今私は、彼の集大成のような本を読み始めた。全43巻あるそれは、「街道をゆく」である。過去何回かは、読んだ記憶があるが、第1巻から今は第3巻まで読みあさっている。が、それはいいのだが、この本の末尾に「司馬遼太郎記念館」のご案内と称したものがあって、場所の地図も出ている。しかも記念館友の会のご案内に一般会員3千円、サポート会員1万円、企業サポート会員5万円とある。声を大にして言いたいのは、この記念館は、彼の遺志で作られたものなのか。いや、そうではないと信じたい。もしそうなれば、彼に対する尊敬の念が半減する。何と俗な事かと思いたい。彼を支持する大勢の人は、そうではないだろうと思うが、これはまるで一つの宗教にすぎない。宗教の発生は、初期はまことに純粋であった。それが今はどうだ。教会は、お寺は、何だかんだと言いながら寄付を信者からねだっている。この記念館も是非そうならぬ様願いたい。天国の司馬遼太郎が見たら、何と馬鹿げた宮殿を作ったものかと笑っているだろう。

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2010年08月05日 01:36に投稿されたエントリーのページです。

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